| Project | プッシュプル型排気フード「PIANO」 |
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| Release | Oct 2, 2023 |
PROJECT STORY
フットペダルでスイッチを入れると、心地よい音色が響き渡る。
音楽にインスパイアされた新発想の排気フード「Piano」は、
ラボのニーズを汲んだ確かな機能性と
感性を大切にするオリエンタル技研の想いが詰まった一台です。
小型でちょっと特殊なフォルムの排気フード「Piano」。既存のラボ製品らしくない名前と佇まいを持つこのプロダクトは、あるインクメーカーさまの研究所設計がきっかけで誕生しました。
そのラボでは、サンプルにインクを塗装して性能を評価する作業が多く発生します。でも一般的なヒュームフードは、作業者に対して垂直に前面サッシが設けられているので、塗装作業がものすごくやりづらいんです。手元の作業がしやすく、かつ暴露せず安全に作業できるヒュームフードがつくれないか------。思案した結果、まるでアップライトピアノのようなかたちをした、まったく新しいヒュームフードが生まれました。

「Piano」の大きな特徴は、前面のサッシを取り除いたこと。それにより、前傾姿勢になって手元の細かい作業に集中できるようにしました。気になる排気構造については、手前のプッシュユニットから噴き出す気流と、奥のプルユニットの吸引による相乗効果でエアカーテンを形成し、効率よく有害物質を封じ込める仕組みです。必要排気風量を大きく抑え、省エネを実現できたことも大きなポイントです。
当初はインクを扱うメーカー様向けに開発しましたが、実際に商品化してみると、アロマや化粧品メーカー様など香料を扱うラボのニーズにも応えられることが分かりました。香料同士のにおいが混ざらないように作業したいとき、気流に乗せて効率よくにおいを排気できるからです。コンパクトなサイズ感も、「ヒュームフードほど大げさな装置は不要だけど、ちょっとした作業で使えるものが欲しい」というご要望にフィットしました。
ところでこの製品のデザインを考える際、「ここに座ったとき、まるでピアノを演奏するアーティストのように作業できたらすごく美しいシーンになるんじゃないか」というアイデアがふと頭に浮かびました。インクや香料を扱うラボの仕事は、化粧品開発など美的感覚と強く紐づくものが多々あるので、無機質なラボ然としたプロダクトではなく、もっと感性的なものにできたらと思ったのです。ちょうどサイズ感もアップライトピアノと同じくらいですし、それなら思い切ってピアノを模したデザインにしてしまおう、と。
ボディはピアノを彷彿させる黒。ただしよくあるピアノのような光沢のある黒だと作業者の目に負荷がかかってしまうので、光の乱反射を押さえるマットブラックに仕上げています。電源は足元のフットペダルで小まめに操作できるようにし、起動とともに流れるのは心地よいピアノの音。ここまでこだわると、まるでジョークのようですよね(笑)。
ON音を聞く:
OFF音を聞く:
だけど、こうした一つ一つの仕掛けが、実は研究や仕事のモチベーションに大きく影響するだと、僕らは真剣に考えています。ただ電源をオン・オフするだけでなく、そこに音が伴うことで、気持ちまでふっと切り替わる。集中と感性のスイッチを入れて、まるで音楽を奏でるように、新しい発想を響かせてほしい。「Piano」は、サイエンスの現場をアーティスティックなシーンに変える、そんな存在でありたいと願っています。
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