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600 ESSENCE

「オールスチール製ラボファーニチャー「DAHLIA」」の画像
Project ラボファーニチャー「DAHLIA」
Release August 5, 2025
  • #lab furniture
  • #product design

PROJECT STORY

オールスチール製ラボファーニチャー
「DAHLIA」

サイエンスに、美しさを。
それは単なる意匠ではなく、ひらめきを支える"場"の在り方。
オリエンタル技研工業の実験台「DAHLIA(ダリア)」は、
ラボファニチャーが担うべき機能の本質を考え抜いた、
感性と科学が出会うステージです。

600ホールディングス代表 林 正剛

なぜ、ラボは
もっと美しくなれないのか?

そんな問いから「DAHLIA」の開発は始まりました。
無機質でストイックな空間が"正解"とされてきた日本のラボ環境。
一方で、日本では「デザイン=コスト」という価値観が根強く残っています。
デザインの費用対効果はたしかに可視化しにくい。
だからこそ、誤解もされやすいのかもしれません。

でも私たちは、デザインとは本来、課題を解決するための"仕組み"であり、
"手段"だと考えています。見た目だけではなく、使いやすさや空間の質、
そして使う人の心理的な状態までも左右する──それがデザインの力です。
「感じるラボへ」を掲げる私たちが、その問いに対して出したひとつの答えが「DAHLIA」でした。コストを言い訳にせず、感性と機能の両立をまっすぐに追求した結果がここにあります。

静と動が同居する舞台を

商品名になっているダリアという花に、僕は華やかさとストイックさを併せ持つイメージを抱いています。ダリアが象徴するような「静と動の同居」が、この実験台のデザインコンセプト。アイデアというのは一人で黙々と集中しているときにこそ生まれるものですが、ラボにはそのきっかけとなる刺激や人とのコミュニケーション、そしてアイデアが花開くときの躍動感も存在します。そう考えると、実験台は単なる作業台ではなく、"静けさと躍動が行き交うステージ"とも言えると考えたからです。

この考えは、実験台のカラーリングに分かりやすく表現されています。静寂のブラックをベースにしながら、引き出しや扉の面材にはカッパーオレンジでデザインアクセントを。よく見ていただくと、このブラックの部分には細やかなシボ加工が施されています。見た目の上質感はもちろんですが、こうすることで光が乱反射して、てかてかとした眩しさを抑えてくれるんです。また、黒は汚れが目立つという弱点もある。シボ加工により汚れを目立たなくする効果もあるんです。つまり、動的だけど心地よさもある。こうしたディテールのデザインは、見た目やコストを考えているだけでは生まれない、私たちのこだわりです。

視線が流れる、孤独にしない

「DAHLIA」の構造は極限までシンプルにしました。素材には耐久性のあるスチールを採用し、耐薬品性・耐熱性・安全性を維持したうえで、綿密な構造計算により部材を最小限にしています。コストを抑えることができますし、それ以上に重要なのは、圧迫感をなくして視線の抜けをつくることができるからです。

一般的な実験台に座って作業をすると、ちょうど目の前には試薬棚がずらっと並び、視界が遮られることがしばしば起こります。でも「DAHLIA」の場合、すっきりとした棚の間に心地よい"抜け"があるので、研究者同士が自然に視線を交わし、意思疎通できる仕掛けになっています。研究者を孤独にしないのです。この風通しの良さがあるからこそ、新しいひらめきにつながっていく。

それから、さきほど実験台は"ステージ"だと書きましたが、ステージは広ければ広いほどよいと考えています。実験現場というのは、とにかくモノが溢れがちですから。少し夢のない例えかもしれませんが、実験台の上は"不動産"のようなもの。構造をシンプルにして作業空間を広げれば、もっとのびのびと動けるんです。だから「DAHLIA」は天板が広くつくられていますし、ミニマルながら収納力も十分です。

科学と感性の
あいだに咲く花

確かに「DAHLIA」は、コストパフォーマンスに優れた実験台です。でも、安くすることだけが目的だったわけではありません。本当に目指したのは、サイエンスの現場に「感じる場所」をつくること。無機質な空間の中で、ふと感性がひらく有機的な瞬間を生み出すこと。「感性を損なわずに、どこまでそぎ落とせるか」を考え抜いた結果が、このかたちです。

科学と感性、そのあいだに佇む一輪の花。それが、僕たちの「DAHLIA」です。

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